【4月12日 AFP】フランス・パリにあるノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で、修復作業が行われている。11日には、十二使徒と伝道師の彫像計16体が、高さ50メートルの位置にある尖塔から修復作業のためクレーンを使って地上に下ろされた。

 これらの彫像は1860年代に大聖堂の大規模修復を依頼された仏建築家ヴィオレルデュク(Viollet-le-Duc)によって置かれたもので、仏南西部ペリグー(Perigueux)に運ばれ、修復作業が行われる。

 彫像の修復作業中に尖塔の改修作業も行われることになっており、工事は2022年に終了する見込みとなっている。彫像は、尖塔の改修終了後に元の場所に戻される。

 一方、パリ中心部にあるノートルダム・ドゥ・バルドグラス(Notre-Dame du Val-de-Grace)教会では10日、修復作業を終えた天使や精霊の彫像を、クレーンを使ってドーム(丸屋根)の上に戻す作業が行われた。(c)AFP