【4月11日 AFP】台湾で、目のかゆみを訴えた女性(29)の目の中から、生きた小型のハチ4匹が見つかり、医師が摘出した。医師は「まぶたから毛の生えた脚」が突き出ているのを見て驚いたと振り返っている。

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 女性は左目のかゆみと腫れを訴えて病院を訪れた。医師はAFPに対し、涙が止まらない女性の目を診察したところ「まぶたから、毛の生えた後脚が突き出ているのを見つけて驚いた。何の虫かは分からなかった」と語った。

 虫の正体を調べるため、国立台湾大学(National Taiwan University)の教授に送付したところ、体長わずか3ミリ前後のコハナバチであることが判明。

 コハナバチは人の汗を好むため、「汗蜂」とも呼ばれる。医師は「コハナバチがまぶたを脇の下と間違えたのだと思う」と話し、世界でも初の事例かもしれないという見方を示した。

 医師によると、女性は先月末、墓地で草取りをしていた際、風が吹いて目の中に異物が入ったのを感じたという。

 この医師は、「コハナバチが目を刺さなかったのと、比較的早く摘出されたのが幸運だった」「女性はかゆいのはコンタクトレンズのせいだと思い、目をこすらなかった。もしこすっていたら毒を持つハチがつぶれて、失明していただろう」と話している。

 女性の目は、3日後には回復したという。(c)AFP