【4月14日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのメジャー第1戦、第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)の主催者は13日、最終日(14日)の午後に暴風雨が予報されていることを受け、安全面の懸念を理由にスタート時間の前倒しに加え、3人1組で1番と10番に分かれてティーオフすることを決めた。

 3日目を終えて通算13アンダーで2打差の首位に立つフランチェスコ・モリナリ(Francesco Molinari、イタリア)と、同胞のトニー・フィナウ(Tony Finau)と同じ最終組で午前9時20分にティーオフするタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)も、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)が「不機嫌」になるのではないかと予想している。

 今大会で2008年の全米オープン選手権(US Open Championship)以来となるメジャー通算15勝目を目指すウッズは「一生懸命にプレーして正しく物事を進めれば、日曜日にはちょっと良い睡眠をもらえるというご褒美がある。でも、今回はそうはいかないみたいだ」と話した。

「早起きしてやらないといけない。予報のように風速25メートルとか30メートルになるのか楽しみだね。不機嫌なコースになるだろう」

 またフィナウも、終盤にかけて厄介な風が吹き始めれば、オーガスタ・ナショナルは手に負えなくなるだろうと考えている。

「雨風や湿度でゴルフコースは別物になる」というフィナウは「ティータイムが前倒しになったことで、天気の影響を受けずにクリーンなゴルフができるのを祈っている」「でも風が吹き荒れ始めたり、雨が落ち始めたりしてタフなコンディションになったら、このゴルフコースは魔物と化す」と話した。(c)AFP/Jim SLATER