【4月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐり、EU側が6か月間の延期に合意した後、EUは「非常に厳しい」と英への同情を示した。

 ベルギーの首都ブリュッセルで10日から11日未明にかけて行われたEU首脳会議では、離脱期限を10月31日とする「柔軟な延期」で合意。これにより全当事国が、今週末に予定されていた英国のいわゆる「合意なき離脱」によって引き起こされる混乱を回避できる見通しとなった。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に「気の毒なことだ、EUが英国とブレグジットにここまで厳しいのは」と投稿。

 次いで米国とEUの間で続いている貿易摩擦に触れ、「EUは同様に米国に対しても容赦ない貿易相手だが、この状況は変わるだろう」と述べ、「人生においては、皆に一息ついてもらった方が良い時がある、そうしないと後で一斉にかみつかれかねない」と書いた。

 トランプ氏は9日、航空機大手エアバス(Airbus)に補助金を出していることへの報復として、欧州からの輸入品に追加関税を適用する可能性をちらつかせ、10年以上前からの論争の再燃をにわかに招いている。(c)AFP