【4月11日 AFP】硬くて重い。同時にもろくて解けて消えてしまう。そんな氷でサーフボードを作り波に乗る挑戦が行われた。

 ノルウェー北部ロフォーテン諸島(Lofoten Island)の海で無謀とも思える試みを行ったのは、エクストリームサーファーで映画監督でもあるノルウェーのインゲ・ウェッゲ(Inge Wegge)さん(33)。

 ウェッゲさんはまず湖の氷を切り出してボードを作ろうとしたが、気泡が多い上に、非常に軟らかくて10分ともたなかった。そこで、型を作り、水を流し込み、零下20度の漁業用の冷凍庫へ。鋼鉄のように硬く仕上がった氷の塊を、彫刻道具でサーフボードの形に整え、足元が滑らないように海藻をちりばめた。

 ウェッゲさんによれば、海に入って最初の20分はサーフィンができないこともないが、波乗りにベストな状態はその後のほんの2~3分。その間にうまく波に乗らなければ、あとは解けてもろくなってしまうという。

 映像は2月16~19日に撮影。(c)AFP