【4月11日 AFP】アルジェリア大統領府は10日、7月4日に大統領選挙を実施すると発表した。同国では長期にわたり政権を握ってきたアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領(82)が辞任した後も、現政権に対する抗議デモが続いている。

 アブデルカデル・ベンサラ(Abdelkader Bensalah)暫定大統領(77)は大統領府の発表に先立ち、「透明な」選挙の実施を約束していた。

 国民評議会の議長を務めていたベンサラ氏は前日の9日、憲法の規定に準じて任期90日間の暫定大統領に就任したが、デモ参加者らはブーテフリカ氏の側近だったベンサラ氏の就任に激しく反発。7週間にわたり反政府デモが続いている首都アルジェでは、10日も警察が監視する中で数千人がデモを行い、「ベンサラは出ていけ」「自由なアルジェリアを」とのシュプレヒコールをあげた。

 ベンサラ氏は憲法により次期大統領選への立候補が禁じられているが、デモ隊は同氏退陣を要求し続けており、学生や判事らは10日、アルジェを含む同国各地での集会や行進の継続を呼び掛けた。(c)AFP/Claire Doyen