【4月10日 AFP】中国と北朝鮮の都市を国境を越えて結ぶ新しい橋が8日、正式に開通した。放射線検出器が複数設置されているという。

 3年かけて建設されたこの新たな幹線橋は、中国北東部の吉林(Jilin)省集安(Ji'an)と北朝鮮の慈江道(Jagang Province)満浦(Manpo)を結ぶ。

 集安市が公式ウェブサイト上で発表したところによると、橋は北朝鮮と交易のある既存の3つの港を補完する位置付けになるという。

 建設費は2億8000万元(約46億円)で、同市は年間50万トンの物流と20万人の往来を見込んでいるとしている。

 開通式の後、最初の観光客120人が橋を渡って国境を越えた。近年中朝関係は改善しており、北への観光業も活発化している。

 中国は北朝鮮の核活動の悪影響を受ける可能性を以前から危惧しており、集安市によると、橋には放射線検出ゲートが設置されているという。吉林省は2017年9月、北が大規模な核実験を実施した後で地震に見舞われている。(c)AFP