【4月10日 AFP】18-19NBAは9日、各地で試合が行われ、今季限りでの引退を表明しているマイアミ・ヒート(Miami Heat)のドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)がレギュラーシーズン最終戦に臨み、ホームのファンとの感動的な別れを行った。その一方で、チームは他会場の結果によりプレーオフ進出を逃すことになった。

 ファイナル制覇を3回経験し、オールスターゲームにも13回選出されている37歳は、本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナ(American Airlines Arena)で行われたフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)で30得点をマークし、122-99の勝利に貢献した。

 しかしデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)が100-93でメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)を下したため、わずかに残っていたプレーオフ進出の可能性は消滅した。

 それでも試合前に行われたセレモニーで、ウェイドは感極まった様子で「みんな大好きだ」「今年一緒に踊ってくれてありがとう。みんなの我慢にありがとう。愛情にありがとう」「この瞬間に感謝する。今季全体に感謝する」と観客に語りかけた。

 またこの日は、前米大統領のバラク・オバマ(Barack Obama)氏をはじめ、多くの人からウェイドをねぎらうビデオメッセージも寄せられた。

 オバマ氏は「Dウェイド! 素晴らしい現役生活、お疲れ様。君が今、どんなことを乗り越えようとしているかはわかるつもりだ。愛するキャリアに別れを告げるのは簡単じゃない」「私にも経験がある。ただ私の場合、選択の余地はなかった。膝がダメになって、辞めるしかなかったんだ」と冗談めかしながら、ウェイドをねぎらった。(c)AFP