【4月10日 AFP】会社法違反(特別背任)の容疑で再逮捕された日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)容疑者(65)の弁護人が9日、同容疑者の収録動画を報道関係者に向けて公開した。動画の中でゴーン容疑者は、自身の逮捕について、日産経営陣の「陰謀」であり「非常に汚いゲーム」だと非難した。

 動画は新たな容疑で東京地検特捜部に再逮捕される直前、ゴーン容疑者が収録したもの。同容疑者はこれまでに3つの罪状で起訴されているが、収録時は保釈中だった。

 弁護団が記者会見で公開した短い動画でゴーン容疑者は、「私にかけられているすべての嫌疑において無実だ」と繰り返し訴えた。

 さらに、自身に対する「陰謀」を非難し、一連の出来事は「強欲な人物、独裁的な人物と描くことでねじ曲げられている」「これは策略であり、陰謀であり、裏切り行為だ」と主張した。

 動画では特定の日産関係者の実名は挙げられていない。弁護人によると、数人の人物が名指しされた収録部分について、弁護団がカットする措置を取ったためだという。

 映像は、ゴーン容疑者の弁護団が撮影、提供。(c)AFP