【4月10日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2019)は9日、グループステージ第3節が各地で行われ、グループEでは前年王者の鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)が後半アディショナルタイムに2ゴールを奪い、慶南FC(Gyeongnam FC、韓国)に3-2で逆転勝利した。

 終盤まで0-2とリードされていた鹿島は、その後退場者を出しながらも91分に金森健志(Takeshi Kanamori)、93分にセルジーニョ(Sergio Antonio Soler de Oliveira Junior 'Serginho')がそれぞれゴールを奪い、大会史に残る大逆転劇を演じた。

 鹿島の犬飼智也(Tomoya Inukai)は相手選手に肘を入れイエローカードが提示され、56分にはダイビングヘッドでオウンゴールを献上するというさらなる災難に見舞われた。

 鹿島はその後、相手のシュートがポストに当たって命拾いしたが、CKからジョードン・マッチ(Jordon Mutch)にボレーシュートを決められ、71分の時点で0-2とリードされた。相手DFのオウンゴールで1点を返した鹿島だったが、犬飼がこの日2枚目のイエローカードを受け退場となり、逆転の望みは薄まった。

 しかし、金森がゴール前でボレーを決めるとセルジーニョも強力なシュートを突き刺し、鹿島が逆転に成功。勝ち点3を手にしてグループEで首位に立つ鹿島は、同大会で9試合負けなしとなっている。

 同組の他の試合では、山東魯能(Shandong Luneng、中国)がジョホール・ダルル・タクジム(Johor Darul Ta'zim、マレーシア)を2-1で下した。

 マルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)のヘディングと、グラツィアーノ・ペッレ(Graziano Pelle)の今大会5ゴール目となるPKで勝利した2位の山東は、首位にプレッシャーをかけ続けている。

 またグループGでは、全北現代(Jeonbuk Motors、韓国)がアドリアーノ(Carlos Adriano de Sousa Cruz)のゴールで浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)を1-0で破り、首位に浮上した。同組では北京国安(Beijing Guoan、中国)がセドリック・バカンブ(Cedric Bakambu)のハットトリックでブリーラム・ユナイテッド(Buriram United、タイ)に3-1で下し、初勝利を収めた。(c)AFP