【4月9日 AFP】リビアの元国軍将校の実力者ハリファ・ハフタル(Khalifa Haftar)氏率いる民兵組織「リビア国民軍(LNA)」が首都トリポリに進軍している問題で、同市で唯一機能していた空港が8日、空爆を受けて閉鎖された。ハフタル氏は自制を求める国際社会の呼び掛けに応じておらず、同市の周辺では激しい戦闘が発生。国連(UN)によるとこれまでに約3400人が避難した。

 国連の支持を受ける統一政府によると、ハフタル氏が突如開始した攻勢による死者数は35人に増えた。自制を呼び掛けていた国連安全保障理事会(UN Security Council)と米国に続き、欧州連合(EU)のフェデリカ・モゲリーニ(Federica Mogherini)外交安全保障上級代表(EU外相)もEU加盟国外相との協議後、ハフタル氏に攻撃の停止を求めた。

 国連は8日、戦闘により約3400人が避難を強いられたと発表した。リビアの国連人道問題調整を担当するマリアルイザ・ビオッティ(Maria Luiza Viotti)事務総長官房長は同日、衝突により救助隊員らが死傷者の救助に当たれず送電線が損壊したと指摘。敵対している勢力に改めて一時的な人道的停戦の実施を求めた。

 LNAは8日、トリポリ東部に位置するミティガ(Mitiga)空港の空爆実施を発表した。同空港の治安筋によると、空爆は滑走路を直撃したものの、死傷者は出なかった。

 映像前半は、空爆を受けた現場と閉鎖されたミティガ空港。後半は、前線に向かう準備をするリビア統一政府(国民合意政府、GNA)系の部隊。8日撮影。(c)AFP/Imed Lamloum