【4月9日 AFP】カルトまがいの自己啓発団体に女性らを勧誘し、指導者との性行為を強要するために脅したとされる米女優のアリソン・マック(Allison Mack)被告(36)が8日、恐喝での有罪を認めた。

 マック被告は、女性管理職向けの自己啓発団体と称しつつ、入会者に指導者とのセックスを強要していた団体「NXIVM(ネクセウム)」に女性らを勧誘していたとして1年前、人身売買容疑で逮捕された。

 米国の人気テレビシリーズ「ヤング・スーパーマン(Smallville)」で主人公クラーク・ケント(Clark Kent)の友人役を演じたマック被告は、同事件で起訴されたNXIVMのメンバー6人のうちの1人。NXIVMの指導者、キース・ラニエール(Keith Raniere)被告(58)は、性行為目的の人身取引などの罪に問われている。

 マック被告に対する量刑の言い渡しは、9月11日に予定されている。マック被告が認めた恐喝および恐喝に共謀した罪では、最長40年の実刑を科される可能性がある。

 被害者の女性らは「性奴隷」にされる前に、逃げようとすれば公開すると脅されて写真を撮影されるなどしていた。また、ラニエール被告のイニシャルを焼き印で体に入れられ、その間、他のメンバーが被害者を押さえつけ撮影していたという。

 同事件での被告の中には、カナダ酒類大手シーグラム(Seagram)元社長の娘で同社の遺産相続人であるクレア・ブロンフマン(Clare Bronfman)被告も含まれている。ブロンフマン被告とその姉は、NXIVMに1億ドル(約110億円)相当の資金を提供していた疑いが持たれている。(c)AFP