【4月7日 AFP】会社法違反(特別背任)の容疑で再逮捕された日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)容疑者(65)が、自身を逮捕に追い込んだと考えている人物らの実名を挙げたメッセージを動画に残したことが分かった。妻のキャロル(Carole Ghosn)さんが7日、仏誌とのインタビューで明らかにした。

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 ゴーン容疑者は新たな特別背任容疑で4日に再逮捕され、少なくとも14日まで勾留される。

 ゴーン容疑者をめぐる事態の改善のため、仏政府に圧力をかけるべく渡仏したキャロルさんは同国で、仏週刊紙「ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Journal du Dimanche)」のインタビューに応じ、ゴーン容疑者が、勾留される前に英語で受けたビデオインタビューを録画していたと明かした。

 インタビューの中でキャロルさんは、「(ゴーン容疑者)自身に起きたことに対して責任がある人々の実名を挙げている。弁護士が持っており、まもなく公開される」と話した。

 これとは別に、キャロルさんは英紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)とのインタビューで、昨年11月9日から今年の3月6日まで108日間に及んだ勾留で、ゴーン容疑者は「別人」になってしまったと語っている。(c)AFP