【4月7日 AFP】英国は欧州連合(EU)からの離脱(ブレクジット、Brexit)が遅れ、離脱後の在り方が懸念されている中、表紙に「European Union」(欧州連合)の表記がないパスポートの発行を先月末に始めていたことが分かった。

 英内務省は、当初の離脱期限の翌日に当たる先月30日以降に発行されたパスポートの中に、「European Union」の表記がないものがあることを認めた。

 しかし同省報道官は、税金の無駄遣いにならないよう旧パスポートの在庫も使用し、今後短期間は「European Union」の表記があるパスポートも発行されると述べた。またどちらのパスポートを使用してもまったく違いはなく、いずれのデザインのパスポートも「旅行する際に同様に有効だ」と説明した。

 英国は先月29日にEUを離脱する予定だったが、離脱条件の交渉をめぐる政治的混迷により延期を余儀なくされていた。(c)AFP