【4月6日 AFP】エジプト中部で、古代エジプトのプトレマイオス朝(Ptolemaic Dynasty)時代(紀元前323~30年ごろ)に造られた墓から人のミイラと一緒にハヤブサやネズミ、猫などのミイラ50体が見つかった。エジプト考古省が5日、明らかにした。同省の今回の発表には、観光客の呼び込みを図る狙いが込められている。
 
 ソハーグ(Sohag)県アフミーム(Akhmim)で発掘された墓は、当時の高官のものとみられる。エジプト政府考古学委員会のムスタファ・ワジリ(Mostafa Waziri)委員長は、「この地域では最も刺激的な発見の一つだ」と語っている。

 エジプトでは2011年の革命以降、政情不安と死者を伴う相次ぐ襲撃事件により観光客が減少しているが、ここ数年はわずかに回復している。考古省は今回の発表について、「エジプトの文明と古代の遺物に世界中の注目を集める」ことが目的だと述べている。(c)AFP