【4月6日 AFP】牛泥棒や身代金目的の誘拐が横行するナイジェリア北西部で2日、盗賊団と自警団が衝突し、少なくとも50人が死亡した。

 ザンファラ(Zamfara)州の報道官が5日明らかにしたところによると、現場となったのは同州カウラナモダ(Kaura Namoda)地区のサカジキ(Sakajiki)村。

 同報道官は現地視察から戻った後の記者会見で、「森で盗賊団と遭遇し、少なくとも50人が死亡したと自警団員から報告を受けた」と述べた。死亡したのは自警団員と手伝いに駆り出された地元住民だという。報道官は、自警団が単独で盗賊団に立ち向かったことを非難した。

 村落の襲撃や牛泥棒、住居への放火、食料の略奪、身代金目的の誘拐など、ザンファラ州は長年にわたって盗賊団の被害を受けてきたが、辺地では治安要員が不足しており、地元住民らは自警団を組織した。

 しかし、自警団が盗賊とみられる容疑者を非合法に処刑していると非難されるなど、状況はさらに悪化。報復の連鎖を招いた。

 そこで州当局は自警団を違法化。代わりに軍を派遣して混乱の収拾に努めたが、成果はほとんど上がらなかった。

 暴力のエスカレートへの懸念が広がる中、昨年12月には盗賊団と戦う軍と警察を支援するため、8500人から成る自警団が再結成された。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の支援を受けるイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」内の一派「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」による襲撃や、遊牧民と農耕民の衝突の再燃など、ナイジェリアは数多くの安全保障上の問題に直面している。(c)AFP