【4月6日 AFP】世界銀行(World Bank)理事会は5日、米国のデービッド・マルパス(David Malpass)財務次官(国際問題担当、63)を全会一致で次期総裁に選出した。9日にジム・ヨン・キム(Jim Yong Kim)総裁の後任に就く。

 マルパス氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を強く支持するとともに、世銀などの国際金融機関を声高に批判してきた人物。次期総裁の候補に挙がってからトーンを弱めているが、国際金融機関の融資慣行は「腐敗」し、効果的でない上、中国に対して寛大すぎると不満を訴えてきた。

 マルパス氏は今年に入ってからトランプ大統領に世銀の次期総裁候補に指名され、唯一の候補者となっていた。同氏の指名は、世界の貧困対策を主導するという世銀の中核的使命への侮辱だと批判され、反対派から怒りの声が上がっていた。

 だが同氏は現在、世銀の使命である極度の貧困の撲滅に尽力することを公約。130億ドル(約1兆5000億円)の増資の一環として昨年実施された諸改革により、自身による批判の多くに対策が取られたとの見方を示している。

 現職のキム総裁は今年1月、2期目の任期を半分以上残して退任することを突然発表した。(c)AFP/Douglas Gillison