【4月6日 AFP】米航空機大手ボーイング(Boeing)は5日、昨年10月と今年3月に同社製旅客機737型機が相次いで墜落し、世界中で運航停止の措置が取られたことを受け、同型機の製造計画を縮小すると発表した。

 ボーイングは今月中旬以降、同型機の製造数を月52機から42機に縮小する。同社はまた、機体の設計と開発に関する全社的な方針を見直す諮問機関を開設したと発表した。

 デニス・マレンバーグ(Dennis Muilenburg)最高経営責任者(CEO)は、同機の製造計画の縮小は一時的なもので、737型機や同型機関連事業に就く労働者の雇用への影響はないと説明した。

 昨年10月に墜落し189人が死亡したインドネシアのライオン航空(Lion Air)機と、今年3月に墜落し157人が死亡したエチオピア航空(Ethiopian Airlines)機はいずれも737MAX型機だった。ボーイングはこの2件の事故の後も、737型機の製造を続けてきた。

 しかし、製造した機体を顧客に引き渡すことができておらず、収益を減少させる要因となっている。ボーイングは今月24日、第1四半期決算を発表する予定だ。(c)AFP