【4月5日 AFP】(更新)英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)について、欧州理事会(European Council)のドナルド・トゥスク(Donald Tusk)常任議長(EU大統領)は5日、秩序ある離脱の実現のため英国に最長1年の猶予を与える案を加盟国に提示する見通しだ。

 EU高官はAFPの取材に、「これはトゥスク氏の発案だ」「きょう加盟諸国に提案される」と述べ、報道内容を認めた。

 現状では英国は今月12日に離脱期限を迎え、13日午前0時をもってEUを離脱することになるが、トゥスク氏の提案により離脱を先延ばしにできる可能性が浮上した。

 この提案が通った場合、英国は、メイ首相がEUと合意した離脱協定案が英下院で可決されれば猶予期間内に離脱を実現できる。一方で、5月23日の欧州議会(European Parliament)選前に離脱しないのであれば、選挙に参加して欧州議会に議員を送る必要が生じる。

 英メディア報道によると、メイ首相は5日、EU加盟国に離脱延期を求める文書を送るとみられる。(c)AFP