【4月5日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は4日、8年前から行方不明になっているティモシー・ピッツェン(Timmothy Pitzen)君を名乗った人物が別人だったと発表した。この男性は自分は14歳だと主張していたが、米メディアの報道によると、実際は23歳だという。

 男性は3日、オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)の路上をさまよっているところを発見された。自分は6歳だった2011年に行方不明になったティモシー君だと警察に告げ、誘拐され、監禁されていたと話していた。

 しかし、米ABCニュース(ABC News)がケンタッキー州警察の話として報じたところによると、この人物はブライアン・マイケル・リニ(Brian Michael Rini)という名前の23歳の男性だという。

 FBIはケンタッキー州ルイビル(Louisville)で4日、DNA検査の結果、オハイオ州で見つかった男性はティモシー君ではないと判明したと発表した。

 イリノイ州シカゴ郊外のオーロラ(Aurora)に住んでいたティモシー君は、2011年に母親に連れられて学校を早退。母親は数日間車で移動した後、同州のモーテルにチェックインし、そこで自殺した。傍らには「(息子は)安全だ」と書かれたメモが残されていたが、ティモシー君の行方は分かっていない。母親は「彼は決して見つからないでしょう」とも書き記していた。

 ABCによると、ティモシー君の祖母は、今回はうその情報だったが、いつの日か孫が見つかるという希望を家族は捨てていないと語ったという。(c)AFP