【4月5日 AFP】(更新)米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏とマッケンジー(MacKenzie Bezos)さん夫妻は4日、夫婦が共有するアマゾン株式の75%をベゾス氏が保持し、マッケンジーさんが約360億ドル(約4兆円)相当の株式を受け取る離婚調停で合意した。史上最大の財産分与となる。

 マッケンジーさんの発表によると、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)と民間宇宙開発企業ブルー・オリジン(Blue Origin)の保有株式すべてと、マッケンジーさんが保持する残りのアマゾン株式の議決権はベゾス氏に譲渡される。

 マッケンジーさんはツイッター(Twitter)への投稿で、「互いの支援、そして親切にも私たちに手を差し伸べてくれたすべての人の支援と共に、ジェフとの結婚解消手続きを完了できたことに感謝している」と述べた。

 アマゾンが米証券取引委員会(SEC)に提出した文書によると、マッケンジーさんはアマゾンの発行済み普通株式の4%を保有することになり、これは現在の同社株価で計算すると356億ドル(約3兆9700億円)相当となる。

 米経済誌フォーブス(Forbes)によると、この離婚調停によりマッケンジーさんは、仏化粧品大手ロレアル(L'Oreal)を所有するフランソワーズ・ベタンクールメイエール(Francoise Bettencourt-Meyers)氏と米小売り大手ウォルマート(Walmart)創業者の娘アリス・ウォルトン(Alice Walton)氏に次ぎ、世界で3番目に裕福な女性となる。

 ベゾス氏が保有するアマゾン株は全体の12%となり、フォーブス誌によると総資産額は1100億ドル(約12兆3000億円)へと減少するが、世界一の富豪の座は維持する見通しだ。(c)AFP