【4月5日 東方新報】中国商務部が2日明らかにしたところによると、中国と韓国の自由貿易協定第2段階・第4ラウンドの交渉がこのほど北京で行われ、ネガティブリストが初めてサービス貿易と投資対象項目に導入された。中国国際放送局(CRI)が報じた。

 これについて、商務部研究院(CAITEC)国際市場研究所の白明(Bai Ming)副所長は、「自由貿易協定の交渉にネガティブリストを導入することは自然の流れであり、中国のネガティブリスト制度推進の基盤を固めるものだ。交渉が成功すれば、中国のネガティブリスト制度は国際的に通用する基準となり、今後、その他の国との自由貿易協定の交渉を進める一方、中国のネガティブリスト制度の健全化にもつながる」と述べた。

 中韓自由貿易協定交渉が順調に進むと同時に、中国とノルウェーの自由貿易協定第14ラウンドの交渉も3月25〜28日に北京で行われた。両国は物品貿易、サービス貿易、投資、原産地規則、知的財産権など10数項目の議題をめぐって議論し、進展があったという。

 中国はこれまでに、計25か国・地域との間で17の自由貿易協定を締結し、多角的な二国間経済貿易協力がさらに深まっている。(c)東方新報/AFPBB News