【4月4日 AFP】フィリピン当局は3日、ポーランドから発送された小包から、プラスチック容器に入れられたタランチュラ757匹が見つかったことを明らかにした。フィリピンは野生動物の違法取引の拠点となっており、同様の事件が相次いでいる。

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 今回の小包は首都マニラの空港近くの郵便施設で見つかった。税関当局が不審に思い開封したところ、クッキーやオートミール、茶の箱の中に、クモが詰められたプラスチック製の容器が大量に入っているのを発見した。

 同国環境省の野生動物違法取引監視部門を率いる責任者がAFPに語ったところによると、押収されたタランチュラは約5700ドル(約64万円)相当の価値があり、愛好家にペットとして売られることが多い。また同責任者によれば、小包を受け取ろうとした人物2人が野生動物保護法と関税法違反の疑いで身柄を拘束された。

 フィリピン当局は約1か月前、マニラの空港で乗客の荷物から希少種のカメ1500匹を押収したと発表していた。押収されたカメの中には粘着テープで巻かれた状態のものもいた。(c)AFP