【4月4日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは3日、第27節延期分の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に3-0で勝利した。

 チェルシーのマウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督は、チームの勝利に貢献したカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)とルベン・ロフタス・チーク(Ruben Loftus-Cheek)の若手2選手は、チームの未来だと称賛した。

 疑問の残る形で勝利したカーディフ・シティ(Cardiff City)戦で解任を求めるチャントを浴びたサッリ監督は、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で下位ブライトンに好ましくない結果を残す余裕はなかった。

 前週末の試合でチェルシーのファンが不満感を示し、腹を立てていた一因には指揮官がイングランド代表FWのハドソン・オドイを起用しないこともあった。

 しかし、ついにサッリ監督がハドソン・オドイをプレミアリーグで初先発させると、ロフタス・チークも貴重な出場機会をしっかりと生かし、二人の若手がチェルシーのトップ4入りの可能性を高めた。

 ハドソン・オドイは前半、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)の先制点をお膳立てすると、ロフタス・チークもエデン・アザール(Eden Hazard)の素晴らしい追加点をアシストした。

 23歳のロフタス・チークはその後、FAカップ(FA Cup 2018-19)で4強入りしているブライトンを沈める3点目を奪い、チェルシーの勝利に貢献した。

 サッリ監督は、「二人の若手選手は非常に良いプレーをみせたが、私はすでにそれを確信していた。戦術面で、カラムはすべての試合に出場する準備ができている」とコメントした。

「彼はシーズン中かなり成長した。守備でも良いプレーをみせていたから、彼のパフォーマンスを非常にうれしく思う」「彼も満足しているが、前半に簡単なチャンスを外したなと伝えた。地に足をつけて確実にプレーしなければならない」

 チェルシーは勝ち点で4位アーセナル(Arsenal)に並ぶも、得失点差で5位となり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権をめぐる激しい争いは大詰めを迎えている。

 近い将来、若いスター選手からの恩恵を受けるためにも解任を免れようとしているサッリ監督にとって、チャンピオンズリーグの出場権獲得は最も重要な目標となっている。

 サッリ監督は「ロフタス・チークが背中に問題を抱えていなかったのは、今季ではきょうが初めてだった。彼は素晴らしいゴールを決め、良いプレーをみせた」と続けた。「彼らがこのクラブの未来を担ってくれることを願う。彼らは一流の選手になれるし、カラムは欧州でも屈指の選手になるかもしれない」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS