【4月8日 Xinhua News】中国のソーシャルメディアで、「ごみ清掃チャレンジ」が盛んだ。「清掃・メンテナンスが必要だと思うところを見つけ、写真を撮って、きれいに清掃した後、また写真を取って、清掃前と清掃後の写真を発信する」。海外で始まったこの「慈善チャレンジ」は早速、中国でも注目を集めている。

 自分で清掃作業をすれば、作業の大変さを実感でき、いかにより良く環境を保護するかも考えさせられる。清掃後に清掃前の対照的な写真を発信して満足感を得る。これは楽しい体験ーー参加者の多くはこのような感想を述べている。

 ごみ清掃チャレンジのほかに、中国では、強力なインターネット革新能力を生かして、ごみ分別をもっと面白いものにしている。

 「便利侠」という公式アカウントを開けば、「駆け回る必要はありません。携帯電話でクリックすれば、ボトル1本でも大丈夫」との説明が現れる。

 廃棄物が山のように積まれた回収場とは異なり、このオンライン廃棄物回収プラットフォームには3万人余りが登録。このプラットフォームを通じ、市民は生活ごみから分別した回収可能なものについて回収を予約すると、液体洗剤やハンドクリームなどの「報酬」ももらえる。

 春節(旧正月)期間のネットショッピングの結果、段ボール箱がたくさんたまった安徽省合肥市の崔さんは、もう1つのオンラインプラットフォーム支付宝(アリペイ)を通じ、ごみの写真を発信、回収を予約。翌日、資源回収業者がやってきて分別後の4.8キロの段ボール箱を回収した。

 合肥市都市管理行政執法局は今年初め、支付宝と協力、同市でオンラインごみ分別回収プラットフォームの普及を進めている。利用者が場所、予約時間、ごみの種類を入力するだけで、担当者が訪問して回収し、重さにより値段を計算、このように廃品を売って得られた報酬は利用者の口座に振り込まれる仕組みだ。

 支付宝のごみ分別回収プラットフォームには、廃棄家電、古紙、廃プラスチック、ガラスくず、衣料品、非金属など数品目の回収可能廃棄物が示されている。大型家電、家具は市場価格で回収し、新聞、ボトルなど価値の低い廃棄物はポイント化、鶏卵や米などの日用品と交換できる。

 支付宝プラットフォームの担当者によると、支付宝のオンラインごみ分別プラットフォームはすでに上海、合肥、杭州(浙江省)、南京(江蘇省)など長江デルタ地域における十数都市の約3万余りの住宅団地をカバーしており、利用者数は10万人を超え、主に18~35歳が中心。

 インターネットは「ごみの最後のフロンティア」問題を解決、ごみ分別回収を容易にしている。最新発表の「中国インターネット発展状況統計報告」によると、中国ではネット利用者は8億2900万人に達し、うち携帯電話でのネット接続の利用者は8億1700万人。多数が「インターネット+(プラス)ごみ分別」に参加すれば、ごみ回収問題の解決はもはや難しくないだろう。(c)Xinhua News/AFPBB News