【4月2日 AFP】ロシアで、女性教師(38)が自身の水着姿の写真をオンライン上に投稿したことがきっかけで、退職に追い込まれるという出来事があった。これに反発した教師数千人が、ビキニや下着姿の自身の写真をソーシャルメディアに一斉に投稿し、抗議運動を展開した。

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 シベリア(Siberia)地方バルナウル(Barnaul)でロシア文学を教えるこの女性教師は先週、水着姿や丈の短いドレスにハイヒールを身に着けた自身の写真を投稿。

 同教師は地元メディアに対し、投稿した写真は趣味の寒中水泳中に撮影したものだと説明した。

 報道によると、ある保護者からの苦情を受けて女性校長が教師を呼び出し、「売春婦のような格好をして小児性愛を助長している」と非難して退職を迫ったという。

 これを受けて、他の教師らが支持を表明するメッセージを添えた自身の写真を次々に投稿。

 サンクトペテルブルク(St. Petersburg)の音楽教師は、「模範とされるべきじゃない? 健康的な38歳の女性が極寒の中で体を鍛えているのだから」「これがなぜ、生徒に害を及ぼすの? 私はバルナウルのこの先生を支持します!」とつづり、ビキニ姿で日光浴をしている自身の写真を投稿した。

 写真共有アプリ「インスタグラム(Instagram)」には1日までに、「教師だって人間だ」とロシア語で書かれたハッシュタグを付けた投稿が1万5000件以上寄せられた。

 同教師にはその後、同地方の教育行政機関の取り計らいで、新たな複数の異動先が提示されたという。(c)AFP