【4月3日 AFP】中国は習近平(Xi Jinping)主席の肝煎りでサッカー大国になることを目指しており、数千人の幼児を「サッカーに特化した」幼稚園に送る壮大な計画を準備している。

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 中国は約14億人の人口を誇る大国でありながらサッカーでは依然として小国に甘んじており、今年から幼稚園で試験的なサッカー教育プログラムをスタートさせる予定であるという。国営新華社(Xinhua)は同国教育部の話として、「各省」が50~200の幼稚園でサッカー専門の教育を始めると伝えた。

「この試験プログラムは、人気の高いサッカーの試合を通じて子どもたちの競技への興味を養い、サッカー文化が育つのに好ましい環境をつくりだすためのものである」「子どもたちには多岐にわたる体育活動が用意される予定で、走力、跳躍力、脚力、さらにボールの投げ方、蹴り方を教育する」

 首都北京にある幼稚園の園長は、国営紙「環球時報(Global Times)」に対し、「われわれには、5歳以上の園児を指導するサッカーコーチがいます。北京にある他の幼稚園もサッカーの教育プログラムを実施しています」と述べた。

 昨年10月には、中国サッカー協会(CFA)が国内全土の1万の幼稚園でサッカー専門プログラムを展開する計画を発表。サッカーファンである習主席は、以前からW杯(World Cup)の出場、開催、優勝を目指すと表明している。

 中国代表がW杯に出場したのは2002年日韓大会のみで、このときは勝ち点もゴールも記録できずに終わった。FIFAランキングも北マケドニアとエルサルバドルに挟まれた72位に低迷しており、最近の親善試合でも3連敗を喫している。(c)AFP