【4月2日 AFP】オーストラリア気象局は1日、今年は観測史上最も暑い3月となったと発表した。数週間後に行われる総選挙では、地球温暖化が大きな政治的争点として浮上している。

 熱波に見舞われている同国では、4か月連続で記録的な暑さを観測している。1月にはオーストラリア全土の平均気温が初めて30度を超え、観測史上最も暑い月となった。

 豪気象局によると、3月の平均最高気温と平均最低気温は広大な大陸のほぼ全ての地域で平年を上回り、観測史上最も暖かい3月だった。国全体の平均気温は、長期的な3月の平均気温と比較して2.13度高かったという。

 5月中旬に行われる総選挙では、気候変動問題が重要な争点として挙がっている。スコット・モリソン(Scott Morrison)首相率いる連立与党の保守連合は、同国の巨大な石炭産業への損失と経済成長へのマイナス効果を恐れ、温室効果ガス排出大幅削減への後押しを渋ってきた。

 一方、世論調査の支持率で保守連合を上回っている主要野党の労働党(Labor Party)は1日、温室効果ガスの排出量削減に向けて、再生可能エネルギー源や電気自動車の促進などを含む多数の提案を発表した。(c)AFP