【4月1日 AFP】18-19スペイン1部リーグは31日、第29節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)が試合終了間際に決勝点を決め、最下位SDウエスカ(SD Huesca)に3-2で辛勝した。

 スペイン国王杯(Copa del Rey 2018-19)で宿敵FCバルセロナ(FC Barcelona)の前に敗退となり、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)ではアヤックス(Ajax)に黒星を喫したリーグ戦3位のレアルは、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督就任後の2試合目で改善の兆しがあまり見られなかった。

 しかし、今夏イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)への移籍がうわさされるカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がカーブのかかった鮮やかなシュートを決め、レアルが空席の目立つ本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で勝ち点3を獲得した。

 ジダン監督は「われわれは彼に満足しているし、私はこれからも彼を頼りにする。これで今季はあと9試合になったが、何が起きるかはそのうち分かる。彼はレアルの選手であり、それは変らないと思う」と話した。

「受け入れなければならない。もし観客がわれわれを見るためにベルナベウに来たいと考えているのであれば、そちらの方がありがたい。しかし、今季は無冠に終わる可能性が高いから、観客が少ないというのも理解している」

 ジダン監督はこの試合で息子のルカ(Luca Zidane Fernandez)をGKに起用するも、3分にクチョ・エルナンデス(Cucho Hernandez)にゴールを許し、予想される中で最悪のスタートを切った。

 イスコ(Isco Alarcon)の得点で25分に追いついたレアルは、後半も期待外れのパフォーマンスが続いていたが、60分過ぎにはギャレス・ベイル(Gareth Bale)のクロスから最後はダニ・セバージョス(Dani Ceballos)が押し込み、勝ち越しに成功した。

 レアルはその後、拙いミスからシャビエル・エチェイタ(Xabier Etxeita)にゴールを許しウエスカに同点とされるも、ベンゼマの得点で勝ち点3をマークした。

 レアルと2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差は2のままとなり、首位バルセロナには12ポイント離されている。(c)AFP/Terry DALEY