【3月31日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは30日、第32節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は2-1でワトフォード(Watford FC)に勝利。正式な指揮官としての就任初戦を白星で飾ったオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、それよりもチームが「バナナの皮」で足を滑らせなかったことに安堵(あんど)した。

 解任されたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の後を継ぎ、チームをよみがえらせたことを評価されて正指揮官に指名されたスールシャール監督は、「内容はともかく、結果には満足している」「代表戦による中断期間明けの最初の一戦で、この試合がバナナの皮になる可能性もあった」とコメントした。

「自分としては気持ちは以前と変わらず、常に目の前の試合に集中していた。ただしチームとしては、ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)戦の残念な結果(FAカップ〈FA Cup 2018-19〉準々決勝敗退)があった後だから、仕切り直しの試合だと感じていたし、リーグ開幕戦のようだった」

 序盤はワトフォードに押されたユナイテッドだが、前半28分にスールシャール監督も称賛する鋭いカウンターからマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が先制ゴール。ルーク・ショー(Luke Shaw)の自陣からの絶妙なスルーパスに抜け出したラシュフォードが、相手GKのタイミングを外すシュートで今季公式戦13得点目を決めた。

 72分にはアントニー・マルシアル(Anthony Martial)が追加点。ワトフォードはオフサイドを主張したが得点は認められ、その後1点を返されたものの逃げ切ったユナイテッドは、これでアーセナル(Arsenal)戦、ウルブス戦と続いた公式戦連敗を2で止めた。またアーセナルの4月1日の結果次第で再び順位が入れ替わる可能性はあるが、順位も欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場圏内の暫定4位に上げている。

 スールシャール監督は、今のチームにはトップ4入りへの勢いがあると信じている。現在のプレミアは首位マンチェスター・シティ(Manchester City)と2位リバプール(Liverpool FC)が3位以下を大きく引き離し、実質的にチャンピオンズリーグ出場の残り2枠をユナイテッドと3位トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、アーセナル、チェルシー(Chelsea)で争う状況にある。

 スールシャール監督は「勝てたのは素晴らしいが、われわれならもっとやれることは全員が分かっていると思う」「四つの優れたチームが2枠を争っているが、主導権は自分たちにあると感じている」「われわれにも十分チャンスがある」と話した。(c)AFP/Adam LANIGAN