【3月30日 AFP】米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さんが、東南アジアの小国ブルネイが同性間の性行為や不倫に石打ちによる死刑を適用することに抗議し、同国系の九つのホテルを利用しないよう呼び掛けた。これらのホテルは米国、英国、フランス、イタリアにある。

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 クルーニーさんは、米芸能サイト「デッドラインハリウッド(Deadline Hollywood)」への寄稿で、「私たちがこの九つのホテルに滞在したり、会合を開いたり、食事をしたりするたびに、同性愛者であることや不倫をしたことを理由に石打ちやむち打ちで国民を死刑にするような人々のポケットに直接お金を入れることになる」と書いた。

「私は極めて残忍な政権に対処してきた長年の経験から、ああいった政権が恥を知ることは決してないと学んだ。しかし、悪事を見て見ぬふりをしてそのような政権と取引をしている銀行、出資者、団体に恥を知らせることはできる」とクルーニーさんは続けた。

 ブルネイは、厳罰化した刑法を来月3日からイスラム教徒に限って適用する。同国では同性愛は既に違法だが、今後は死刑に相当する犯罪と見なされる。また窃盗罪を犯した者に対しては、初犯で右手を切断、2度目には左足を切断するという。(c)AFP