【3月30日 AFP】(更新)ウィリアム・バー(William Barr)米司法長官は29日、2016年米大統領選でのロシア介入疑惑に対する捜査結果をまとめたロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官の報告書を、4月中旬までに公表する予定だと表明した。

 バー長官は上下両院の司法委員会委員長に宛てた書簡で、公表が待ち望まれている同報告書について、機密扱いとすべき部分を取り除く作業がモラー氏の協力の下で進められていると説明。報告書の長さは400ページ近くに上ることを明らかにした。

 先週に報告書の要旨を発表していたバー氏は、報告書全体の開示を求める野党・民主党からの圧力にさらされていた。

 バー長官は報告書の「主要な結論」として、ドナルド・トランプ(Donald Trump)陣営が大統領選で勝利するためにロシア政府と共謀した証拠は見つからなかったと説明。モラー氏は一方で、トランプ氏が司法妨害に及んだ疑惑についてはバー長官に判断を委ねた。同長官は大統領が司法妨害に及んだ事実はなかったと結論付けていた。(c)AFP