【4月20日 CNS】中国の一部の無償「人捜し」サービスのプラットフォームで、「AIスマート人捜し」のミニプログラムが登場した。AIのスマート技術により、ユーザーがアップロードした失踪者と思われる人の画像と、依頼者がアップロードした失踪者のデータを照合し、瞬時に結果が出る。

 このミニプログラムは、モバイル実況中継の大手プラットフォームで香港の上場会社である「映客(Inke)」が、公益プロジェクトとして無償開発したものだ。

「AIスマート捜し」のミニプログラムを開けると、画面で「手掛かり」「人を捜す」「マイページ」の3種類の機能が選択ができる。「手掛かり」のページでは、手掛かりを提供する側が直接、画像をアップロードし、基本情報を書き込むことができる。失踪者の手掛かり情報をアップすれば、データベースの情報と瞬時に照合される。「人を捜す」ページでは、失踪者の写真をアップロードし、情報を書き込むことができる。「マイページ」では、新たな手掛かりや人捜しの進展状況をリアルタイムで見られる。

 操作画面は簡単で分かりやすい。他の同類のプラットフォームでは10項目以上の詳細情報を登録する複雑な操作が求められるが、「AIスマート人捜し」は、わずか数秒ですべての手掛かりをアップロードできる。情報発信を極力簡単にし、人捜しに多くの機会と可能性をもたらす。

「映客」によると、「AIスマート人捜し」の開発チームは、発足から1週間足らずでミニプログラムの開発に成功し、運営を始めたという。チームには、同社の各分野の精鋭がそろっている。チームメンバーの桂さんは「私たちはもともと違う部門で仕事をしていたのです。一緒にこのプロジェクトの開発に携わったのは、純粋に社会的意義のある活動がしたかったから。みな志願者ですよ」と語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News