【3月30日 AFP】テニス、マイアミ・オープン(Miami Open 2019)は29日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第4シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は6-2、6-4で第20シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)を下し、2年連続で決勝に駒を進めた。

 通算3度の大会制覇を誇るフェデラーは、台頭著しい新星のシャポバロフを相手にハードロック・スタジアム(Hard Rock Stadium)でまさに名人級のパフォーマンスを披露し、教訓を与えた。

 フェデラーをアイドルとして育ったシャポバロフは、厳しい第1セットで幻影を追いかけ、第2セットの終盤にいくにつれて調子を上げてたものの、フェデラーを退けるには不十分だった。

 BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)決勝でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に敗れ、通算101回目のタイトル獲得を逃していたフェデラーには、この勝利で再びそのチャンスを手にした。

 フェデラーは31日の決勝で、2018年大会でトロフィーを掲げた第7シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)と対戦することが決まった。イズナーは同日の準決勝で、シャポバロフの友人であり同胞のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime)を7-6(7-3)、7-6(7-4)のストレートで退けた。

「長い第1ゲームのおかげで、相手のサーブを読めるようになり、序盤から良い形を作れた」と試合を振り返ったフェデラーは、30本のウイナーを記録して相手の8本を大きく上回った。

「ちょっとした調整を行い、自分のバリエーションには満足した。ジョンとプレーするときは、どういう試合になるか分かっている。彼は強烈なサーブを持っているから、厳しい試合になることは間違いない」「とにかく努力して、できるだ多くの球を打ち返していきたい。楽しみにしている」

 一方、ATPツアーで自身5度目の4強入りを果たした19歳のシャポバロフは、キャリア初となる決勝進出に四大大会(グランドスラム)通算20勝の王者が立ちはだかったものの、試合前にはフェデラーと対戦するのは「夢」だったと強調していた。(c)AFP/Steve Brenner