【3月29日 AFP】中米グアテマラ西部ナワラ(Nahuala)の幹線道路上で27日夜、マヤ系先住民の一団にトラックが突っ込み、消防当局によると18人が死亡、20人が負傷した。トラックはそのまま現場から逃走したが、警察がカーチェイスの末に運転手を逮捕した。

 ひき逃げ事故が起きたのは、人口約6万5000人のナワラの町の入り口付近。住民の多くはマヤ系先住民キチェ(K'iche' Maya)だ。

 現場ではこの事故の直前に、地元の長老で州の都市農村開発委員長を務める男性が別のトラックにはねられて死亡するひき逃げ事故があり、住民らが集まっていた。

 地元メディアによれば、2件目の事故を起こしたのはセミトレーラーで、事故当時はヘッドライトを点灯していなかった。幹線道路にも照明はなく、そのため路上に人々がいることに気付かなかった可能性があるという。

 消防当局は、この事故で子ども3人を含む18人が死亡、20人が負傷して病院で治療を受けていると発表した。重傷者もいるという。救急当局は当初、死者30人としていた。

 事故を起こしたトラックは止まることなく現場から逃走したが、警察によるとパトロール中の警官がカーチェイスの末に運転手(28)の身柄を確保。速度超過で走行し複数の人をはねた容疑で逮捕したという。

 グアテマラ政府は28日、3日間の服喪を宣言。ジミー・モラレス(Jimmy Morales)大統領はツイッター(Twitter)で哀悼の意を表明し、遺族への支援を約束した。

 映像はナワラの事故現場。27日撮影。(c)AFP