【3月29日 AFP】米国と中国は29日、北京で閣僚級の貿易協議を再開した。

 中国の劉鶴(Liu He)副首相が米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表と、スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官を釣魚台迎賓館(Diaoyutai State Guesthouse)に迎えた。

 終日続く協議のため交渉団とともに同日朝ホテルを後にしたムニューシン氏は、記者団に対し、28日夜の夕食会は「非常に生産的なワーキングディナーだった」と語った。同氏は会議の開始前に、劉氏とあいさつを交わし、「またお会いできてうれしい」と述べた。

 米政府は、中国は長年にわたって自国企業に多額の補助金を出す一方で、米国企業の技術を盗んできたとして中国の不公正な貿易慣行を批判してきた。協議は両国の意見の食い違いを解決することを目指す。

 米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー(Larry Kudlow)委員長は28日に首都ワシントンで、貿易協議は数週間もしくは数か月かかる可能性もあると語った。一方中国商務省も、今後「大量の仕事が待ち受けている」と述べた。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は先週、米中が合意に達したとしても、中国に合意事項を守らせるため追加関税措置の一部は継続すべきだという見解を示した。(c)AFP