【3月29日 AFP】イスラエルの洞窟探検隊は28日、死海(Dead Sea)の南西岸にあるソドム山(Mount Sodom)の地下を10キロにわたって貫くマルハム(Malham)洞窟が、世界最長の岩塩洞窟だと判明したと発表した。これまではイランのケシュム(Qeshm)島にある岩塩洞窟が世界最長として知られていた。

 鍾乳石の美しいマルハム洞窟は、エルサレム・ヘブライ大学(Hebrew University of Jerusalem)の洞窟研究センターを設立したアモス・フルムキン(Amos Frumkin)氏が1980年代に5キロメートル分の地図を作成し、存在が知られるようになった。

 イスラエルの洞窟探検家ヨアフ・ネゲブ(Yoav Negev)氏は、この地図を完成させる計画を2年前に始動。ヘブライ大学の研究者も加わった国際チームで、昨年と今年の2回にわたってそれぞれ約10日間の探検を実施し、洞窟の測量と地図作成を完了。洞窟の全長が10キロ余りに及ぶことを確認した。映像は27日撮影。(c)AFP/Jonah Mandel