■月収約5500万円

 ブレヴィンスさんは、1か月に約50万ドル(約5500万円)をライブ配信で稼いでいる。「以前は四六時中(フォートナイトを)プレーしていた。だが、うまくライブ配信のスケジュールをこなしながら、競技に参加するのは非常に難しかった」と語った。

「配信をしない日があると、視聴者は別の誰かを探し始める」とブレヴィンスさん。「配信を続け、記録を更新し、視聴者を楽しませたいと思った」

「ライブ配信のスポンサーを獲得して、その企業の製品を宣伝すれば、広告収入が入る。単純なことだ」

■ゲームだけの日々は過去のものに

 ブレヴィンスさんのプロとしてのキャリアは、シカゴの実家の地下室で8年前に始まった。現金収入が増え続けると、両親はブレヴィンスさんが夢中になっていたゲームで稼ぐことができるということを徐々に理解し始めた。

「それは19歳のときだった…まるまる1年間ライブ配信をすることにした。母に、もしこれで最低賃金以上を稼げたら、プロとしてやりたいと告げた。もし稼ぎが最低賃金以下だったら大学に戻ると言ったので、母は大賛成してくれた」

「両親は乗り気ではなかったが、小切手はうそをつかない。2人とも最初は現実離れした話だと思っていたようだ。でも、いったんお金が入り始めると、前よりは理解できるようになった」

「いつも地下室にいて、(フォートナイトの前に夢中になっていたゲーム)ヘイロー(Halo)の練習やプレーをしていた。上階からパーティーや家族が集まっている声が聞こえることもあった」「ゲームを一緒にやる以外、友だちと遊んだことはなかった」

 だが、ゲームだけの日々は終わった。今は普通の家庭生活や人との交流を楽しんでいるという。「かつてないほど、妻と一緒に自分の家族と過ごす時間を増やしている」 (c)AFP/Diane FALCONER