【3月28日 AFP】(更新)テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は27日、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる自身の協定案が議会で可決されれば辞任すると確約した。ブレグジットをめぐり分裂する議会での行き詰まり打開が狙い。

 数か月にわたり圧力にさらされてきたメイ氏は、与党・保守党議員らとの会合で、自身がEUとの厳しい交渉の末にまとめた離脱協定案を支持すれば、自身は退陣すると表明。議会ではこの2時間後、メイ氏の案を置き換える土壇場の離脱案立案を目指す一連の採決が行われる予定で、メイ氏はその直前に劇的な策に出た形だ。

 議会で開かれた議員らとの非公開会合で、メイ氏は英国のEU離脱後、英首相として対EU関係に関する交渉を率いることはないと表明。首相官邸によると、メイ氏は「ブレグジット交渉の第2段階では新たなアプローチ、新たな指導者が望まれていることは認識しており、自分はそれを阻まない」と述べた。

 メイ氏は「しかしわれわれは協定案を通過させ、ブレグジットを実現する必要がある。私は国のため、党のために正しいことを行うため、予定より早くこの職を離れる準備ができている」とし、議員らに協定案の支持を呼び掛けた。(c)AFP/Robin MILLARD