■「良心に訴える」

 その他、ウミガメがかみついたとみられるプラスチック袋も見つかっている。ウミガメにとって重要な捕食対象であるクラゲと勘違いしたのだろう。

 清掃ボランティアのシャーリン・スニガ(Sharlyn Zuniga)さんは、「人が大量のごみを見境なく海に投棄してきたため、人跡未踏の海岸にもごみが打ち上げられるようになった。そこに人の姿はないが、ごみは散らばっている」とAFPの取材で話した。

 ガラパゴス群島での清掃活動で集められたプラスチックごみを詰めた大きな袋は、焼却処分するためにエクアドルに送られる。「これらの場所に蓄積したごみが分解して微粒子になるのを防ぐために、われわれはごみを取り除いている」と、PNGのスアレス氏は話す。

 2019年中に収集されるごみの量は、2018年と同程度になると予想されている。今後、ごみの量が次第に少なくなることを期待しているというカリオン所長は、「単なるごみ収集から次の段階へ進む必要がある。人々がごみを海に捨てるのを止めるように、世界規模で良心に訴える必要がある」とコメントした。(c)AFP/Rodrigo BUENDÍA