マンU暫定監督の成功の一因は「モウリーニョの遺産」―ファン・ハール氏
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【3月27日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を数年前まで指揮したルイス・ファン・ハール(Louis Van Gaal)氏は、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の遺産が、現在同チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)暫定監督の成功の一因になっていると話した。
スールシャール暫定監督は、モウリーニョ前監督が解雇された昨年12月にチームの指揮官に就任して以降、見事なインパクトを残している。リーグ戦では13試合で10勝を挙げて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権争いに復帰させ、今季のチャンピオンズリーグではパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)を逆転で下し、チームをベスト8に導いた。
しかしユナイテッドを2シーズン指揮し、2016年にモウリーニョ前監督にバトンを渡したファン・ハール氏によれば、現体制の戦い方の土台にはモウリーニョ前監督時代の戦術があるという。
さらにファン・ハール氏は、自分が率いていた頃のユナイテッドの方が今よりも攻撃的だったと暗に主張し、スールシャール暫定監督が正式な指揮官の座を視野に入れてオファーを受けた以上、魅力的なサッカーへかじを切る可能性は低いという見解を示した。
ファン・ハール氏は英BBCに対して「今のマンチェスター・ユナイテッドの戦い方は、アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)の時代のものとは異なる」と話した。
「守備的なカウンターサッカーだ。それが好きならそれでいいだろう。今のチームの方が、私の退屈なアタッキングサッカーよりエキサイティングだと思うなら、それで構わない。私の見解は異なるがね」
「スールシャールはまだ2回しか負けていないが、それが彼の義務だった。マンチェスター・ユナイテッドにとって、チャンピオンズリーグ出場は非常に重要だ。私が監督だった頃のように」
「ただ、今のチームはチャンピオンズリーグを勝てる可能性がある。守備的なシステムで戦い、非常に負けにくいチームになっている。好きか嫌いかは別にして、それはモウリーニョの遺産だ」 (c)AFP