【3月27日 AFP】サッカー中国代表のFW韋世豪(Wei Shihao、ウェイ・シーハオ)が、親善大会の中国杯(2019 China Cup)での「悪意ある」タックルにより、所属クラブの広州恒大(Guangzhou Evergrande)から1か月間の謹慎処分を科されたと国内メディアが報じた。そのまま解雇される可能性もあるという。

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 チームが0-1で敗れた25日のウズベキスタン戦の前半、韋が相手のオタベク・シュクロフ(Otabek Shukurov)にスライディングタックルをお見舞いすると、韋のスパイクの裏が右ふくらはぎに食い込んだシュクロフは足首をひねって転倒。シュクロフはプレーを続行できずに病院で治療を受けなければならず、後に最低2か月間の離脱が決まった。

 この行為に対して、中国のメディアとファンからは批判が殺到。イエローカードを提示された韋が主審に抗議したことも問題視された。

 これを受け、代表指揮官を兼任するファビオ・カンナヴァーロ(Fabio Cannavaro)監督が率いる広州恒大は迅速に対応した。中国メディアが広く報じたところによれば、クラブは同選手にすぐさま謹慎処分を科して、「心から反省」しなくてはならないと述べ、「反省の度合いを判断して追放するかを決める」と発表した。

 国営紙「環球時報(Global Times)」は、選手本人は「故意ではなく、『気持ちが入り過ぎた』だけだと主張している」が、ファウルには「悪意」があり、レッドカードがふさわしかったと伝えている。

 また同紙によれば、韋がこうした「蛮行」に及ぶのは今回が初めてではないという。韋はサイドを主戦場とする23歳で、プロ入りからしばらくはポルトガルでプレーしていた。代表では10試合に出場している。(c)AFP