【3月27日 AFP】2016年末に女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)をナイフで襲い、重傷を負わせた男に対して、チェコ国内ブルノ(Brno)の地方裁判所が26日、禁錮8年の判決を下した。裁判所が広報を通じて「警備の厳重な刑務所で8年を過ごすことになる」と発表した。

 重暴行と不法侵入の罪で禁錮8年の刑を科されたのは、現在別の罪で収監されている33歳のラディム・ゾンドラ(Radim Zondra)受刑者(33)で、裁判所によれば原告、被告ともに2週間以内に控訴する権利がある。ゾンドラ受刑者は無罪を主張していた。

 警察によると、ゾンドラ受刑者はボイラーの点検技師を装ってチェコ東部のプロスチェヨフ(Prostejov)にあるクビトバの自宅に侵入したが、誰の家かは知らなかったという。犯人の特定はクビトバが行った。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で2回の優勝経験を持つクビトバは、2016年12月のこの事件でゾンドラ受刑者と争った際、左手にキャリア続行が危ぶまれるほどの大けがをした。医師からは指を失うことになるかもしれないと最悪の見通しも伝えられたが、そこから回復して現在は世界ランキング2位のトップ選手として活躍を続けている。

 事件後には世界ランクが29位まで落ちた時期もあったが、今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)では決勝に進出。現在出場中のマイアミ・オープン(Miami Open 2019)でもベスト8入りし、アシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)との準々決勝に臨んでいる。大会の結果次第では、大坂なおみ(Naomi Osaka)から王座を奪取する可能性もある。(c)AFP