【3月27日 AFP】マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は26日、米国が5年以内に有人月探査を再開する方針であることを発表した。探査では、初となる女性飛行士の参加も見込まれている。

 ペンス氏はアラバマ州ハンツビル(Huntsville)での演説で、「米国人宇宙飛行士を今後5年以内に再び月に送ることは、現政権と米国の確定した方針だ」と表明。「月に降り立つ初の女性と次の男性は、米国土から米国製ロケットで打ち上げられる米国人宇宙飛行士になる」と述べた。

 50年以上ぶりとなる有人月探査は2028年の実施が予定されていたが、使用される新型大出力ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の開発は遅延が続いており、最近には初飛行が2021年まで延期された。

 ペンス氏はSLS開発の遅れにつながった「官僚的惰性」と「分析まひ」を批判し、米航空宇宙局(NASA)が期限までに準備を整えられなければ、民間企業のロケットを使用する可能性もあると述べた。(c)AFP