【3月26日 AFP】韓国・ソウルにある成均館大学(Sungkyunkwan University)の教授が自分の娘を名門大に入学させるため、学生らに論文代筆を強要していたことが26日、政府の報告書で明らかとなった。

 教授は大学院生らに対し、3か月間研究を行い、なおかつ結果をでっち上げるよう指示。その後、教授の娘が自分の名でその研究結果を論文として学術誌上で発表したという。

 娘はさらに、国内トップクラスの教育施設であるソウル大学(Seoul National University)の歯学部にその論文と願書を提出し、昨年同校に入学した。

 事態の発覚を受け、教育省は検察当局に捜査を依頼。当局筋によると、同省は大学側に教授の解雇を求める意向を示している。

 これまでの捜査によると、教授は学生の一人にのべ54時間ボランティアをするよう要求。その学生は教授の娘の名をかたって書籍を点字に変換する作業に従事し、報酬として50万ウォン(約4万8000円)を受け取ったという。

 また、娘は研究報告などで何度が表彰されていたが、それらも実際には完成に学生が携わっていたとみられている。(c)AFP