【3月27日 Xinhua News】生後3カ月のクローン犬「昆勲(クンフン、Kun Xun)」がこのほど、中国北京市から2000キロ移動し、雲南省昆明市の訓練基地に「入学」した。訓練士によるトレーニングを受けながら、警察犬としての潜在能力を適宜開発し、生後6カ月以降に行われる「職業訓練」に備える。

 「昆勲」は昨年12月19日に北京で生まれた。出生時の体重は540グラム、体長は23センチで、各種の健康指標は全て正常だった。「昆勲」の誕生は、中国が初めてクローン警察犬の作成に成功したことを示している。今回、体細胞のドナー犬に選ばれた「化煌馬(ホアホアンマ)」は、現在7歳の雌の昆明犬(クンミング・ウルフドッグ)で、その卓越した実践能力により、2016年には公安部の「1級功労犬」に選ばれている。第三者機関の血縁鑑定では、「昆勲」と「化煌馬」のDNAには99.9%以上の相同性があることが確認され、両者に同一性の関係があることが証明された。

 「勲功昆明犬のクローン」は2013年6月、公安部の重点研究計画プロジェクトとして立案された。同プロジェクトチームでは現在、「昆勲」の生理的状況と行動特性を比較観察している。クローン技術の成功を総括した上で、職業クローン犬に関する重要技術の研究を進めていき、クローン技術の警察犬への応用を早期に実現し、「功労犬」の比率を高め、警察犬の技術が公安システムの業務においてより大きな役割を果たすために新たな技術的手段を提供する。

 昆明犬は、中国が独自に育成した唯一の職業犬種で、臭気の選別や追跡、捜索、爆発物探知など総合的な能力を持つ。(c)Xinhua News/AFPBB News