【3月26日 AFP】欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐり揺れる英下院は25日、ブレグジットに関する主導権を今月27日の1日間、政権から議会へ移す動議を採決し、賛成329、反対302で可決した。

 これにより英議会は、EUとのより近い関係を維持する離脱方法から国民投票の再実施、ブレグジット自体の中止から合意なき離脱まで、さまざまな選択肢について投票を実施できるようになる。ただし、いずれかの案が過半数の支持を得たとしても、その結果に政府は拘束されない。

 一方、この動議に賛同し、テリーザ・メイ(Theresa May)政権のブレグジット方針に反対する3人の閣外相、外務省のアリステア・バート(Alistair Burt)氏、保健省のスティーブ・ブライン(Steve Brine)氏、民間企業省のリチャード・ハミルトン(Richard Harrington)氏が辞任を表明した。

 3人は、ブレグジットにおける議会主導を支持する与党・保守党議員30人の一部。ハミルトン氏は、メイ政権のブレグジット方針は「この国(英国)の圧倒的多数の国民の人生と生活をルーレットに預けるようなものだ」と批判した。(c)AFP/James PHEBY