【3月26日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は25日、イスラエルが1967年に占領したゴラン高原(Golan Heights)に対するイスラエルの主権を認める宣言に署名した。

 米ホワイトハウス(White House)でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談したトランプ氏は、「ここまで長い時間がかかった」と表明した。

 ゴラン高原はシリアが現在も領有を主張しており、米国によるイスラエル主権の承認は、国際社会が数十年にわたり取ってきた立場からの逸脱となる。ネタニヤフ氏は承認を「歴史的」と称し、ゴラン高原は永久にイスラエル領となり、「決して受け渡さない」と宣言した。

 一方、シリア政府は、米国の決定はシリアの主権に対する攻撃だと反発。国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、同国外務省筋は「米大統領は、シリア領ゴランの併合を承認するという、シリアの主権と領土の完全性に対する露骨な攻撃を行った」と述べた。(c)AFP