【3月25日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)で活躍したサッカー元同国代表のシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)が、25日に行われるカタルーニャ対ベネズエラの試合に出場しない意向を示した。所属するカタールのクラブから許可が下りなかったためだという。

 スペイン国内で激しい政治対立の要因となっているカタルーニャ(Catalonia)自治州は、25日に政治的な緊張感の中、ジローナ(Girona)でベネズエラと親善試合を行う。この一戦は、現在39歳のシャビにとってカタルーニャ代表での最後の試合になるとみられていて、ハーフタイムに功績をたたえるセレモニーが実施される予定だったという。

 しかしシャビ本人が24日、自身のインスタグラム(Instagram)で「残念な知らせになるが、明日のカタルーニャ対ベネズエラ戦のためにエスタディ・モンティリビ(Estadi Montilivi)に向かうことはできなくなった」「クラブでの活動があり、離脱は認められなかった。また次回、みんなと一緒にその場にいられればうれしい。みんなの一番のファンとして、カタールから応援している」と書き込んだ。

 カタルーニャサッカー連盟(FCF)も「所属するカタールのアル・サード(Al-Saad)はリーグ終盤戦を戦っており、そこでの活動が優先されるため、出場は不可能となった」と発表した。

 ベネズエラ戦には、シャビのバルセロナ時代のチームメートであるジェラール・ピケ(Gerard Pique)が出場するとみられている一方、親善試合ではあるが国際Aマッチとは認められていないため、スペイン国内でも複数のクラブが選手の代表派遣を拒否している。(c)AFP