【3月25日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は24日、各地で行われ、グループCではニコ・シュルツ(Nico Schulz)が90分に挙げたゴールが決勝点となり、アウェーのドイツがオランダに3-2と劇的な勝利を収めた。ドイツにとっては、これがW杯ロシア大会(2018 World Cup)後の公式戦初白星となり、ヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督にかかる重圧を和らげた。

 昨年11月以来となる対戦で敵地に乗り込んだドイツは前半に素晴らしいパフォーマンスを披露するも、後半は圧倒される展開となり、2-0からオランダに追いつかれた。それでも試合終了間際、シュルツが試合の流れに逆らう勝ち越しゴールを挙げ、ドイツに勝利をもたらした。

 シュルツは独テレビ局RTLに対し、「この勝利はチームにとても良い影響を与えるだろう。素晴らしい結果だ」と話した。

 またレーブ監督は「前半は非常に良かったが、後半はそのレベルには及ばなかった」と述べながらも、「チームがとても必死に戦っていたこと、また選手たちが最後まで決して諦めなかったことに感激した。勝利できたのは完全に選手の力のおかげだ」と話し、浮き沈みの激しい一戦を制したチームの闘争心をたたえた。

 一方、オランダのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は、「対戦したのがドイツだったということを忘れてはならない」と話し、「ドイツが攻撃を仕掛けてくるであろうことは知っていた。出だしが悪かった」と付け加えた。 (c)AFP